ニュー・アース エックハルト・トール著

ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる-

ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる-

今週はこの本を読んでいました。
別な用事で図書館へ行き、ふと目に止まって、そういえば以前知人から薦められていたなと思い借りて読んでみました。


この本には、「今に在る」ことについて、とても分かりやすく書かれています。


積極的に今を感じる、今目の前にあることを受け容れることで、過去や未来といった概念でしかないものからの影響を受けずに生きることができます。
過去の自分が行ったこと、出会ったことについて、後悔したり、恥ずかしくなったり、自分を責めることもなくなれば、未来に対する不安、まだ来ていないことに対する恐れ、ネガティブな予測などに右往左往させられることもなくなる、ということです。


また、積極的に今に在ることで、思考が減ります。
このことについて、この本に書かれているテクニックを一つ紹介します。
日常生活の中で、呼吸を意識してみる、というテクニックです。
何かをしながらでも、何かをする前にでも、思いついたときに、自分が自然に行っている呼吸に意識を向けてみる。
それを一日に10回でも20回でもやってみる、という内容です。


試しに今、呼吸を意識してみてください。
そうすると、意識は呼吸に集中します。
そして、思考が止まります。


上述した、過去や未来に左右されるのも、元はと言えば思考が原因です。
思考は、目の前の何かが原因で全自動で記憶を引っ張り出してきたり、未来予想をしたりします。
そのように条件付けられているので仕方ないのですが、そうすると、過去の記憶や未来予測に対して、人は感情で反応します。
そして、その感情にまた思考が反応します。
という具合に、思考と感情のループに入っていきます。


呼吸を意識すると、この思考と感情のループが止まります。
放っておくと、ループは再開しますが、一日のうち何度かこのループを切断することに意味があるそうです。


人は成長する中で、環境に影響を受けながらも自我に目覚めます。
これは、無意識的な個性の発動であると思います。
そして、思考は自我に様々な「定義」を付け加えます。
(ここで言う定義とは、レッテルや先入観、思い込み、観念というようなことです。)


純粋な自我であれば、バシャールの言う魂の青写真(ブループリント)と協調して個性を発揮しながら生活していきます。
そこに葛藤はありません。


しかし、環境からの影響に加えて、自我が否定されたり抑圧されたりすると、思考によってそれを正当化しようとするため、元々その人の中になかった、物事に対する定義付けが行われるようになります。
自己否定や自己嫌悪といった感情は、この定義付けによって、自我が自分自身をネガティブに捉えるために起こる反応だろうと思います。
一度、自分自身の個性をネガティブに定義付けすると、思考はそれを繰り返し強化します。
もちろん、感情もそれに反応します。
思考と感情がネガティブな定義付けに支配されてしまえば、その人のやることなすことすべてに影響を及ぼし、結果、ネガティブな状況を生み出すでしょう。


今に在ることは、この一連の動きをストップします。
そうすると、その人本来の個性が現れてきて、魂と協調し出すために、ポジティブな方向へと進み出す、というわけです。


今、目の前の状況を100%受け容れることも、今に在ることのテクニックです。
これは、今の状況を、思考で否定したり正当化したりしないで、在りのままにその感覚や感情を十分感じる、受け容れる、ということです。
そのことによって、その場で起きていることに揺れ動かされない自分を感じることができ、出来事の中で自分を見失うことがなくなります。
その揺り動かされない自分を感じることこそが、自分の中の静寂、平安に繋がることであり、その状態こそ「成功」であると、この本では述べられています。


僕は、この本を読むことで、今に在ることや本当の静寂について、とても理解することができました。
もし、そういったことに興味がある方は一度読んでみるとヒントになるかもしれません^^
ではっ!




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