リーマンショック・温暖化対策会議の意味

http://video.google.com/videoplay?docid=-446781510928242771&hl=en#
(Money As Debt)


この動画を見てお金の本質を知りました。
銀行というのは、預金者からお金を預かり、それを社会の発展のために投資するシステムだと思っていました。
しかし、本当は自分達の欲望のためにお金を創り出すシステムを築き、市場経済という蓑に隠れてやりたい放題してきたんだということです。
この動画の通り、お金は銀行が負債から創り出しているのならば、人々の欲望を煽り、またはGDPなどという数値を持ち出して、消費をせよ、内需を拡大せよ、経済を成長させよ、と言う筈です。
銀行は、貸し出すはずのお金を持っていないのに、企業や政府にお金を貸します。
それを企業や政府が返済することで金庫が埋まります。
しかしまた、次々お金を貸します。
だから常に市場に出回るのは債権です。
実質的なお金の額を遥かに上回る債権が世界を巡っています。
このシステムが世界経済の基調となったせいで、人は自分の能力以上の発展を余儀なくされました。
今の世界を文明の発達した世界だなどと手放しで喜んではいられません。


経済的成長がなければ不況。
不況では人々の生活は苦しくなる。
だから、消費して経済的成長をしよう。
しかし、永久に経済的成長をできますか?


人は地球の資源を使って物を作り出します。
そして、それを商品として売ります。
たくさん売れれば企業は儲かり、社員の給料が上がります。
そして、給料が上がった社員達は、新たに消費レベルを拡大します。
そして、経済的成長がなされます。


しかし、地球の資源は有限です。
また、消費されたものはゴミとして廃棄されます。
人はゴミの捨て場にも困っています。
海にまでゴミを捨てています。
その結果、魚に蓄積される有害物質の濃度が上がり、それを食べる人に悪影響を与えています。


温室効果ガス25%削減(2020年までに1990年比で)の為に、内需を煽る政策が検討されています。

温室ガス減 家庭に重く
 環境相素案、最大31%目標


 温室効果ガスを2020年までに1990年比25%(05年比30%)削減する中期目標を達成するため、政府が3月にまとめる行程表の環境相素案が3日明らかになった。25%のうち国内対策で15〜25%を削減。排出量が増え続けている家庭部門は90年比18〜31%減、05年比では40〜49%の大幅削減となる内容だ。


      〜中略〜


 家庭部門で大幅削減を達成するための対策も列挙。太陽光発電を4〜9世帯に1世帯の割合で導入▽新車販売の半数をハイブリット車に▽すべての新築住宅を高断熱化▽高効率給湯器を7〜8割の世帯に普及ーといった具合だ。
朝日新聞2010年2月4日朝刊:竹中和正、星野眞三郎、平井良和)

温暖化の議論というのは、文明の発達が急激に過ぎて、地球に過度の負担がかかっていることを反省し、今の人のあり方、文明のあり方を問い直そう、という人の自浄運動の表れだと思っていますが、当の議論をしている人たちの頭にはそうゆう反省の考えはないようです。


この観点から考えると、温暖化議論の意味だけではなく、リーマンショックの意味も分かります。
しかし本質的な意味を問い、反省をしなければ、事象というものは空虚です。