老人の資本力

ふと思った。




老人ってお金持ってるんだろうか?




これは先日NHKクローズアップ現代で、介護の現場の人手不足が深刻だ、という特集をやっていて、それを見て以来引っかかっていた。
その時は、そりゃお年寄りもお金ないんだから、介護福祉士への金銭的還元が低くても仕方ない、という風な絶望的な思いを抱いた。
年金生活で苦しい、みたいなことを言うお年寄りもいるし、やっぱり高齢者はお金ないんだな〜、という漠然としたイメージがあった。
でも一方で、オレオレ詐欺にお金を払っちゃう人も多い。
オレオレ詐欺は一件の被害額が数百万円にのぼることも少なくないわけで、これと前述の高齢者のイメージとが食い違って引っかかっていた。



で、仮説を立ててみました。



高齢者はお金を持っているけど、自分のためにはお金を使わないんじゃないかな。



それで調べてみた。




これを見ると、高齢者は貯金持ってる人多い。
世帯主の年齢が65歳以上の世帯の貯蓄は、全世帯の1.4倍になるらしい。
そして、世帯主の年齢が65歳以上の世帯の中で、64.6%が1000万円以上の貯蓄を持っている。(株や土地などの総資産を換算すると)



オレオレ詐欺のやつらは経験的に高齢者がお金を持ってる事を知っちゃったんじゃないかな?
だって、僕のイメージだと、



「オレオレ、孫のカツオだけど、大変なことになっちゃってさ、お金振り込んでくれよ!」
「いや〜、お金ないから無理だわ。年金暮らしだし」



っていうのが大半だと思ってたわけです。
でも実際は、



「オレオレ、孫のカツオだけど、大変なことになっちゃってさ、お金振り込んでくれよ!」
「孫の一大事だから虎の子の貯金を振り込んでやらな!」



案外いけるな、ってオレオレ詐欺グループが思っちゃったんじゃないかと。



そして、そうゆう振り込んじゃう人たちには資産家というのが少ないと思う。
だって資産家だったら警戒するでしょ。普段から自分の資産が多い事を意識しているから。
だから振り込んじゃう人はそうゆう警戒心が薄い人、普通の人。そして、なおかつ振り込むお金がある。
後期高齢者医療制度ってまともな制度だったんだ、と思った。
まだ、現役世代が4割負担で、高齢者は1割負担に留まっているけど。
馬鹿マスコミのせいで“老人いじめ”みたいなイメージ付けられちゃって・・・




孤独感をつけこまれて高額商品買っちゃったり、オレオレ詐欺に引っかかって振り込んじゃったり、遺産遺して家族の争い引き起こしたり、戒名で何十万も取られるよりは、介護とか医療とか教育、つまり社会に広く還元した方がマシだと思う。昨今はまじめにやろうとしてる政治家とか官僚多いんじゃないかと勝手に思うし。



別に高額商品販売者もオレオレ詐欺グループも社会で買い物したりしてるんだから、使わないタンス預金よりはまだ社会に還元できてるんじゃないかな?



いや、きっと裏社会へ流れるお金も多いだろうから、社会的には大きなマイナスだよね。