大麻を合法化することにメリットはあるの?

大麻のことも、温暖化のことも、要は社会的風潮だから、ということでそれに乗っかって反論を紹介することも、議論を展開することもしないジャーナリズムはもはや価値無し。と思います。


ただ、温暖化の議論よりも、大麻の議論の方がしずらいだろうなぁ、とも思います。


日本には根強い大麻=ダークという価値観がありますので、麻薬合法化賛成派にとっては、それを覆すだけの説得力を示さなければ、あっそう、で終わってしまう。議論にもならないでしょう。


つまり、大麻を合法化することによって社会が得られるメリットがはっきりしており、なおかつたくさんの人にとってそのメリットが腑に落ちるものであること。そしてその価値観がある程度広がってくれば、合法化の議論というのも盛り上がると思います。


だいたい、大麻を合法化したって、俺、私になんのメリットがあるのか、というところの訴求力が薄ければ、議論にすらならない。他に時間をかけるべき重要な問題があるもん。と、そっぽを向かれてしまうと思います。


社会的には、大麻が害があるかどうかではなく、大麻は違法なのを知ってて、早慶の学生さんは大麻を使用していたんだから、仕方ないよね。という風潮が流れています。


刑の重さでは比較にならないでしょうけど、スピード違反なんかも同じですよね。40キロ制限のところを60キロで走ったところで、しっかり注意して走っていれば、それほど事故につながったりしないでしょう。まあ間をとって50キロ制限でも問題はないかもしれません。それでも、捕まった人は罰金を払います。


つまり実際に害があるかどうかではなく、法律で禁止されているから、違法行為だから、それに対してペナルティーを払っているわけですよね。


社会ルールの中で我々は暮らしているのですから、それに異があるなら、議論を起こし、社会的風潮を変える努力をせねばならないでしょう。現行の社会ルールを変える努力をせねばならないでしょう。法治国家においてそれが許されるのは立法府だけです。つまり、議員さん方の議論と、選挙につながる社会の流れ、ということになるでしょうか。そこへ一石を投じ、社会的な風潮を変えるだけの価値観の転換が必要になると思います。


温暖化は、今、反論への関心が高まり、それが日本の政策へ影響を与えるかどうか、というところ。もし、反論を取り上げた新書などの勃興で国が政策を変えるとすれば、それはそれである種革命的かもしれません。


大麻はタバコより害が少ないよ。外国ではそれを合法化することでいろいろなメリットを享受しているよ。ということが世論になれば、大麻が合法化するでしょう。


今は大麻を合法化するよりも非合法化する方が、政治的にいろいろとメリットがある、と立法府の成員たる議員さん方は判断しているんじゃないでしょうか。もしくは無関心か。