尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件について

中国漁船衝突事件海上保安庁の職員に殉職者が出たという噂があります。
以下のブログのまとめで知りました。(元はmixiの記事だったようです)


→http://bottegadimariano.blog64.fc2.com/blog-entry-359.html


一方で、政府は、映像を流出させた人物の特定に躍起になっています。
しかし、その人物を罰したとしても、それで問題がなかったことにはなりません。
また、法務省長官か大臣を更迭したとしても同じことです。
内閣への不信感は高まっていくでしょう。
内閣支持率31%、不支持率51%:11/8NHK世論調査http://www.nhk.or.jp/news/html/20101108/t10015106911000.html
更に、もし殉職者が出たことが明るみになった日には、それこそ解散総選挙です。


では、どうすればよかったのか。
僕なりの意見ですが、中国漁船の船長を個人として国際司法裁判所に提訴すればよかったのではないでしょうか。
個人を国家が国際司法裁判所に訴えられるものなのか分かりません。
しかし、船長個人の過失として国際世論に訴えたとしたら、中国も口出しできなかったのではないかと思います。
そこでもし中国が国家として口出ししてきた場合、中国漁船衝突事件に中国政府が関与していることを国際世論に暗に示すことになるからです。
そうなれば尖閣諸島の領有を国際世論に認めさせることは困難でしょう。
張子の虎である中国の経済状況で、国際的な信用をなくすことは、内情不安の今避けたいところではないかと思います。(反日デモでガス抜きをさせてもすぐにまた不満がたまるでしょう)


しかし、日本政府が船長を釈放してしまった時点で、世界の認識として日本は尖閣諸島の領有権を主張しないのか?と思われても仕方ありません。
国際法上の領土を、恐喝されて中国に渡そうとしているように見られます。
これは“人が良い”と見られるより、“馬鹿”と思われるでしょう。
日本政府の対応は、波風を立てまいとした結果なのかもしれませんが、常に侵略にさらされてきた外国人と、日本人の感覚は違います。
なんでも物事を穏便に済ませようという態度では、本当の意味での外交などできるわけがないです。
平和ボケしたアホな国と、舐められるのがオチです。
平和ボケというのは、国と国との問題が話し合いでなんとかなると思い込むことです。
それで済むなら、なぜどの国も膨大な国防費をかけて軍隊を維持しているんですか?
世界の歴史を見れば分かります。
日本だって、明治維新後早速富国強兵を行ったじゃないですか。
世界から初めて侵略の恐怖を味あわされた結果じゃないですか。
今それがないと100%言い切れますか?


日本の中国に対する弱腰を見て、すかさず、ロシアの大統領も動きました。
それが外国の考え方でありやり方です。
相手が弱腰と見るや押してきます。
そして、あわよくば、相手のものを奪おうとします。
それが当たり前だからです。
アメリカですらイラクに戦争をしかけたじゃないですか。
わざわざ大儀を作り出して。
まだまだそんな時代ですよ。
戦争をしろとは言いません。
しかしせめて、相手の価値観、考え方、やり方を学びましょうよ。
中国を学ぶのに孫子から始めなきゃ駄目なんですか?