アミ小さな宇宙人 エンリケ・バイオス

アミ 小さな宇宙人

アミ 小さな宇宙人

小さな子供型の宇宙人アミとペドロという少年のお話です。
僕にとっては、宇宙の姿を見せてもらったようで、とてもおもしろかったです。
考えてみると、この話のようなことがあってもおかしくないのが宇宙です。
今、人類が知っている宇宙の姿とは何%のものなんでしょうか。
DNAや脳など、人類自身の体の機能についても十分に理解されてはいないので、宇宙の姿となるともっと理解されていないのではないでしょうか。


それから、愛についての認識が変わりました。
今までの認識では、愛とは、誰かに優しくすることだとか、親切にすること、男女の情愛、親しい間柄に発生するポジティブな感情、のような意味で捉えていました。
しかし、この本で説明されていた「愛」とは、この世界を作っているもの、というような意味合いでした。
そして、その粒子のような「愛」は振動し、それ自身がエネルギー。(光子と同じですね)
振動数が低いと物質化し、振動数が高くなると、より繊細で純粋な状態になるようです。(原子と同じですね)
またエネルギーも振動数が高くなると、大きくなります。


そして、肝心なのはその粒子にどうやら意識があるようだ、ということです。
その意識は「無償の愛」のみを知っている、という感じです。
全てのものを形作るために、自身の体を無償で提供しているからです。
この愛を感じる場所は、人の胸にあります。
だから、人は愛を感じると、胸が温かくなる、と知覚するということです。


胸が温かくなるようなことをすると、より多くのエネルギーが集まってきます。
エネルギーレベルが上がると、人は活性化され、下がると不活性になります。
明るい、暗い。
楽しい、退屈。
すっきりする、どんよりする。
これらの感覚はエネルギーレベルと関係していそうですね。


思考について認識も変わりました。
思考するだけでは、エネルギーを消費するだけです。
胸が温かくなるようなことをするために、考える。
こうすると、エネルギーの伴った思考になります。
こちらの方が具体的に物事が動きやすそうですね。
要は楽しくなること、嬉しくなることをするためにどうするか考える、ということなのでワクワクして考えられそうです。
そうすると結果的に心が満たされるので、空しさからも解放される。
本では、愛を思考に優先させることと書いてあります。
ハートで感じることを、考えることよりも先にする、ということでしょうか。


その他、様々なことが語られています。
しかし、その全てを現段階の人類に当てはめるのは難しいでしょう。
なぜなら、アミの発言は宇宙人目線で語られているからです。
彼らからすれば、食肉は残酷な行為でしょうし、地球人は未だに殺し合い、虐げ合い、いかに他人より優秀かを競っている野蛮人となります。
ただ、その野蛮であることを体験するために僕らは地球に生まれています。
だから、少しずつ意識を愛に向けていくことこそ、今の地球人にできることじゃないかと思いました。
宇宙人からネガティブだと言われていることを無思考で放棄するのではなくて、地球人なりに愛へ向けて変化させていくことが重要じゃないかと、なんとなく思います。