マヤン・カレンダー2012① 高橋徹著

マヤンカレンダー 2012

マヤンカレンダー 2012

ひょんなことから、マヤ暦に対する興味が再燃し、この本を開いてみました。
元々、「ありがとう日記」というマヤ暦を元とした日記を使っているので、マヤ暦を意識して生活しているつもりでしたが、実はまだマヤ暦の肝を分かっていなかったと気付きました。


この本では、マヤの暦の中でも「ツォルキン」と「ハアブ」という暦を特に取り上げています。
その内の、ツォルキンという暦について、僕はまだよく分かっていなかったのです。
ツォルキンは簡単に説明すると、13の数字と20の日文字によって表される、260日の暦です。
この暦は、2012年12月21日に終わるとされている、紀元前3114年から5125年に及ぶ長期暦の元となる暦です。


この本によると、ツォルキンは、太陽系の各惑星の動きを調整する役割があるのではないか、とされています。
太陽系の惑星の運行は、太陽を中心として各惑星が自転と公転をしながらぐるぐる回っているという感じです。
そして、それぞれの重力や磁力がお互いに影響し合っています。
それが“半永久的に太陽の周りを回る”という状態を作り出しています。
でも、これは不思議ではないでしょうか。
なぜ、惑星は軌道から外れていってしまわないのでしょうか?
高校で物理をやっていると教わりますが、太陽の周りを回っている惑星は、その惑星を中心として、太陽側へ引きつけられる引力と、太陽の反対側へ働く遠心力によって釣り合っているので、ずっと太陽の周りを回っていることになっています。
しかし、他の惑星にも重力が生じています。
なおかつ、それぞれの惑星が衛星を持っているので、重力や磁場の影響図は複雑になっているのではないでしょうか。
それらの力がすべて釣り合っていて、惑星達が何十億年も軌道を外れない状態を保っていることが、僕には不思議でした。
しかし、そこに「調整する力」が働いているのだとすると、納得できる気がします。
そしてその「調整する力」であるツォルキンが太陽系を司る高次のエネルギーフィールドだとすれば、太陽系は銀河を巡る一つの宇宙船と考えられると思います。(太陽系の外は次元が違う、という話とか、銀河から来る放射線太陽風が遮っている、とか、太陽系の内と外の環境の違いも根拠です。僕は太陽系を生命を育む揺り籠だと思っています。)


更に、重力や磁力というものは、太陽からの惑星の位置を決定するために重要な役目を果たしています。
そして勿論、太陽からの距離は生命が誕生するための重要な要素です。
僕はそこに更に重力や磁力とは違う、ツォルキンとして考えられる「調整力」が働いていると感じます。
13の数字と20の日文字からできているツォルキンという暦は、太陽系の惑星である地球に働く力であり、そこに暮らす生命体、人間にも影響を与えていると考えられます。
マヤ人はそれを感じ取り、暦化した。
ツォルキンを体感して生きることは、太陽系のエネルギーと同調する、自分の生命エネルギー状態や成長の段階を知る指針を体内に持っていることになります。


僕達は今、人工的に作られたカレンダーや時計に合わせて生活しています。
しかし本来、このツォルキンに現れるような超自然的リズムこそ肉体になじむのだと思います。
とすれば、人工的な時間に合わせている顕在意識と、肉体とのバランスが崩れるのは必然です。
ツォルキンを体感して生きることで、肉体と意識を同調させれば、健康的にバランスよく生活できそうです。


前述の「ありがとう日記」を使う動機に、晴れて、「ツォルキンを体感すること」が加わりました^^