マヤン・カレンダー2012② 高橋徹著

マヤンカレンダー 2012

マヤンカレンダー 2012

昨日のエントリーの続きです。
今日は、この本に詳しく書かれているもう一つの暦、ハアブについてです。
ハアブは365日の暦です。これは農耕暦とされています。なぜなら、太陽の動きとリンクする太陽暦だからです。
そのためハアブは太陽との関係が深い暦となります。


ハアブの暦は、20日を一ケ月(ウィナル)としての18月(20×18=360)と最後の5日間(ワイエブ)で出来ています。
この一月の日数である20日は、マヤでは太陽を表す数字だそうです。
そして、一ケ月を表す言葉、ウィナルは、人間(ウィニク)を表す言葉でもあるそうです。
つまり、


一ケ月の日数20=太陽=人間


となるわけです。
なのでハアブは太陽と人間を同期させるための暦と言えます。


さらにこの本では、ハアブ(365日)とツォルキン(260日)を二つの歯車として、噛み合わせて、噛み合った部分を1日として見ます。
なので、この本で説明される1日はハアブとツォルキン、二つの性質を持っていることになります。
ハアブは、太陽のリズムを表しています。
ツォルキンは、太陽系に流れるエネルギーフィールドから、地球や肉体が影響を受けるリズムを表しています。


人間は、ハアブとツォルキンの性質をその身に秘めています。
魂=太陽、肉体=地球、という具合に。
これは、いわゆるダビデの星と呼ばれる、正三角形と逆三角形の図形で表されます。
ハアブとツォルキン、二つの暦を感じることで、人は魂と肉体のバランスを図ることができるのではないでしょうか?


魂意識は、肉体意識よりもはるかに強いパワーを持っています。
なぜなら、魂とは「神の分け御霊」といわれる存在だからです。
それに対して、肉体意識はあくまで三次元の存在なので、魂ほどの力を持ってはいません。
だからこそ人間は、この地球上で、我が物顔で振舞うことができるわけです。
人間がその気になれば地球を滅ぼすことなど造作もないことなのです。
だからかつて人は、成人の儀式で地球の意識(動物や精霊)とコンタクトを取り、同一化し、地球意識を感じることで、魂と肉体意識とのバランスを取ることを学んだわけです。
その儀式をやっていた文明の中には、それができない者を殺すこともあったそうです。
その理由は、地球意識と同調できなければ、より支配的な人間になるからだと思います。
獲物を乱獲したり、作物に敬意を払わなかったり、分をわきまえない侵略を始めたり、と。
そのような人間は村を危機に陥れかねません。


人間が、この地球で、いわゆる「持続可能」であるためには、地球意識とのコンタクトが欠かせません。
地球意識の声を聞くためには、まず自分の肉体の声を聞くことです。
更に、魂の声も聞きながら、二つのバランスを取るようにすれば、地球と協調しつつ、魂の目的も果たせます。
そういった生活の鍵を握っていたのが、このハアブとツォルキンという暦なのかもしれないと思いました。