愛とは、怖れを手ばなすこと ジェラルド・G・ジャンポルスキー著 本田健訳

愛とは、怖れを手ばなすこと (サンマーク文庫 E- 45)

愛とは、怖れを手ばなすこと (サンマーク文庫 E- 45)

原題は、「LOVE IS LETTING GO OF FEAR」です。


この本は1979年に書かれた本なので、今年で32年になるロングセラーです。
ちなみに、僕と同い年ですね。
そして、先日ブログで紹介したバシャールとの対談を書いた本田健さんの訳です。


内容は、精神科医であるジャンポルスキーさんが、「A Course In Miracles」(略はACIM。)として知られる本を勉強し、実践して体験したことを元に書かれています。
そして、この本の目的は、「内なる安らぎ」を得るために「愛」を選択することにあります。


ACIMとは、アメリカ人女性がイエスチャネリングして書いた、イエスが本当に伝えたかった教え、とされている三部編成の本のことです。
ACIMの内容について、僕は読んだことがないので分かりません。
ですが、この本は読みやすくて、ACIMの内容を知るにはいいかもしれません。
参考リンク:wikipedia:ACIM


この本で僕が、揺さぶられ、影響を受けたメッセージは、以下の通りです。
・感情とは、「愛」か「怖れ」どちらかしかなく、両方同時に感じることはできない。
・人は、愛と怖れどちらを感じるか、毎瞬選択して生きている。
・心の安らぎは、愛から来る。
・心の安らぎを得ることをただ一つの目標とすると、それを得る手段は「ゆるし」である。
・人は過去の体験に基づいた「見方」で現在を見ている。
・ゆるしとは、過去の怖れの体験に基づいた「見方」を手ばなすことである。
そして、その結果「与える」という行為ができるようになり、与えることで人は本当の心の安らぎを得る。という感じです。


「愛(Love)」「怖れ(Fear)」「ゆるし(Forgiveness)」「手ばなす(Letting go)」「与えれば得られる(Give and Given)」「投影(Project)」など、スピリチュアルや精神世界の本ではおなじみのキーワードが出てきます。
僕は、これらのキーワードがすべて欧米から来ている言葉を日本語に訳しているだけなので、ゆるしや与える、という言葉を日本的に聞くと、少し偉そうな気がします。
だから、こういった本を読んで、文脈や雰囲気から、この本の言うゆるしとはこうゆう意味だ、とか手ばなしはこうゆうことだ。というイメージを抱くようにしています。


この本は簡単に何度も読めるので、自分がどのようなキーワードに引っかかるのか、とか、よく理解できない概念はなんだろうか、と確認するのに読むには便利だと思います。
例えば、「世界をつくり上げているのは自分の思いだ」という精神世界でよく言われていることですが、この後このように続きます。
「思いを変えることで、私たちはまさに『原因』を変えることができます。すると、自分の目に映る世界という『結果』も、自動的に変わります。このように考え方を変えると『原因と結果』の概念が逆転します。」
と、すごくシンプルに書いてあります。
分かる時はすぐ分かるのですが、分からない時は、すっと素通りしてしまうくらいです。
だから、気が付いた時にパッと開いて読んでみるのに使えるな〜と思います。


僕はもう一冊、この方の本を持っています。
それには「ゆるす」ということについて書いてあります。
その本も、文庫版で薄くて読みやすいので、すぐ読めました^^
次回は、その本について書こうと思います。
ではっ!